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ロストカラーズ/限定再装版 感想

ゲーム

写真 2015-05-12 0 46 30

ロストカラーズ/限定再装版をクリアした。
クリア時間は10時間ほど。

以下ネタバレのため未プレイの方、非推奨。

■良い所
・ANOS

特筆すべきはANOS(Advanced Novel Operation System)と呼ばれる独自のシステムである。文章中に登場した任意のキーワードを記憶し、特定の箇所まで読み進めることで先の展開に進むことが出来るようになる。また、バックログから、どの時点でも別の分岐に戻ってやり直したり、既に読んだ部分を飛ばすことが出来るシステム。選択肢型のノベルゲームとは違い、自分で考えて物語を進めければならないので、歯ごたえのあるゲームが楽しめる。
……少々説明が難しいが、「御神楽少女探偵団のトリガーシステム」と「プリズマティカリゼーションの記憶と解放」を組み合わせたシステムと考えればしっくり来た。

・とんちが効きすぎた謎解き
そこまで明確なヒントがあるわけでもなく、どこに進めばよいのか示されてもいないので詰まってしまう箇所がいくつかある。しかし繰り返し繰り返し読み進めたり、時にはANOSを利用せず普通に読み進めることでクリアに至る達成感が味わえた。中でも時間や音楽を利用した謎解きにはシビれた。「カチッ」という音がして、自分で答えに辿りついた時はまさに快感。人によっては、答えを見つけるまでに何日もかかるかもしれない……。

・音楽
否が応にも音楽を聴かされる場面があるため、印象に残る。鷲崎氏によるOPEDのギターは鳥肌が立つほどカッコイイ。

・シナリオとシステムの親和性
何度も繰り返して目的を達成するために、何度も繰り返しをするシステムを搭載している。循環する世界とANOSの親和性の高さ。ゲームでしか表現できないノベルゲームの最高峰という感じがする。

■悪い所
・とっつきづらいシステム

僕は前作、前々作の「あの素晴らしい  をもう一度」「空の浮動産」をプレイ済みのためすんなり入っていけたが、ANOSに関する説明不足のように感じた。新規でプレイする人は少しとっつきづらいかもしれない。

・読後感が少々悪い
いわゆるハッピーエンドではなく、(あえて)説明不足にしている箇所が見受けられるため、読後感が少々悪いかも。ここは賛否両論だと思うが、僕は好き。

■総評
自転車創業さんによる、あのすば、空の浮動産に続く3本目のANOS(のリメイク)。あのすばは全体がループもの。空の浮動産は基本的に一本道。対してロストカラーズは一部がループ、一部が一本道で、両方の良い所を抜き出したシナリオになっている(どうせループするだろうと思い、ある場面でほっといたらそのまま……には騙された)。謎解きも洗練されてますます面白くなった。今回、限定版でダウンロード販売という特殊な形態を取り、経営的に色々厳しいのかなーと推察してしまうが、これからも面白いADVを作っていただきたい。